五里霧中に一筋の光を - ひかりば -

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報連相は上司の役割

報連相」という言葉がありますが、これは上司が部下に科すものではありません。必要なときに「報連相」しやすい環境をつくる上司の責務のことです。結構勘違いしている人が多いです。

部下に強いている上司がいたら、概ねそのチームはうまく機能していないでしょう。何故なら情報流通が滞ってしまうからの指示だからです。

情報が滞っていれば判断材料が足りずに判断を誤ることもあります。現場も場当たり的な対応や指示に従うだけになります。状況がわからないから言われたことを言われた通りにやるという硬直した組織になってしまいます。

機能しているチームや組織は、関係性がよく(仲良しという意味ではなく必要なコミュニケーションがとりやすいということ)、情報が自然と共有しやすい環境にあります。義務ではなく共有したくなる環境があるのです。

報連相は、まず最初に上司から部下への情報共有とコミュニケーションから始まります。報告させることから始めると失敗します。

自ら働きかけることができずにコミュニケーションは成立しません。

デンと自席に座りながら「報連相をせよ」という上司が組織内で幅をきかせているようなら、別の会社を考えた方がよいかもしれません。

これからの時代、そういう組織には未来はありませんから。

あなたがもし上司という立場にいるとするならば、まずは自分から動いてみることをお勧めします。動き始めれば、不思議とこれまでの問題が解消していくことを体感できるようになるでしょう。

(c) hikariba