五里霧中に一筋の光を - ひかりば -

きまぐれコラム・社会の疑問や講演ネタの紹介など

情報モラルは道徳教育

「LINEで悪口や仲間外れがあった」「twitterで問題投稿があった」
だからその使い方の問題や危険性を伝えて欲しいという依頼を受けることがあります。

使い方の問題であることや危険性を伝えるのは簡単です。
それらを伝えただけで心を入れ換えて問題を起こさなくなるでしょうか。
恐らく同じような問題を繰り返す可能性が高いです。

問題が起こる本質は人としての道徳心、倫理観、自制心の欠如や自分だけは大丈夫という油断です。

小学校低学年であれば知らずにやってしまったということもあるでしょうが今やレアケースでしょう。
人として心が育っていれば、知らずとも問題のあるような行動は起こしにくいものです。

子供の場合、詰まるところ家庭教育の問題でもあります。
家庭教育で育まれた道徳心、倫理観、自制心をベースに学校教育や学校生活での応用力が積み上がるのです。

ベースがなければ砂の土台の上に家を建てるようなものです。

子供の基礎を作るのは家庭教育です。
やり方は千差万別、家庭によって違いはありますが、人として生きていく上で最低限必要な道徳心、倫理観、自制心を家庭教育で身につけられるような親子関係、家庭環境とすることが問題を本質的に解決するためには必要なことなのです。

家庭が学校教育に過度に依存している今の現状は異常であり、意識改革をしなければいけないレベルにあると考えておいた方がよいでしょう。

福島の原発事故被害で避難してきた子供への犯罪的ないじめへの当該学校や管理監督する横浜市教育委員会の対応など見れば、教育界の改革が必要なことは明らかです。

大人があの対応では子供の心など育つはずがありません。
子供は大人のことをよく見ています。
そして大人が思うほど子供は馬鹿ではありません。

育むべき時に必要な教育をすることをする。
その一番が大人がやって見せることです。

もしも学ぶ機会がなかったがいたとしたらそれは大人の責任です。そして子供にとっても社会にとっても不幸でしかありません。

不幸の連鎖を断ち切ることができるのは道徳心であり、その心を育むのは大人であり親であり教育関係者です。

意識を変えねばならないのは教育界に関わる大人です。

(c) hikariba