子供にスマホ いつから持たせる?
親の悩み
スマートフォン(以下「スマホ」)の普及著しい社会になり、小学校高学年、中学生の保護者はもちろん、幼稚園や小学校低学年の保護者も「我が子にいつから持たせるのが適切か?」「子供用携帯/スマホと通常のスマホどちらがよいのか?」という悩みを持つ人が増えているようです。
講演会などでもこの手の質問はよく耳にしますし、事前アンケートではフィルタリングの話と合わせてニーズが高い質問事項です。
いつから持たせる?
さて、いつから、何を使わせるか?
唯一の答えを示せということになると、「人それぞれ、家庭の状況によって異なるので『保護者が持たせる必要があると判断した時』」という答えになります。
「えーーー!それじゃ解決しない!」という反応が見えますが、答えを一つと言われれば、このように答えるしかありません。
各家庭には教育や通信機器保有に関する方針があり(方針なんかないよという家庭もあるかもしれませんが何かしら考えてはいるでしょう)、家庭の環境があります。
環境として通信機器を持たせた方が良い家庭環境、必要性はない家庭環境など様々です。親の心情に加えて子供の生活環境にも依存します。
と言っていると問題解決しませんので、ではどうすればよいかという話に移ります。
判断のポイント
まずはご自身の家庭の方針や環境などの状況整理がポイントとなります。
分かりやすく言うと「我が家では高校生までは携帯/スマホは持たせないことにしている」「我が家ではICTリテラシー教育の観点から小学生低学年かた持たせて使わせる」など何かしら考えていることがあるでしょう。この考えがいわゆる「家庭の方針」で基盤になるものです。この方針を前提に、以下のような項目を考えて総合的に判断することになります。
- 「(子供が欲しがっている場合) 今、欲しい理由は何か?目的は何か?」
- 「(親が持たせた方が良いと感じている場合) 今、持たせたい理由は何か?目的は何か?」
- 「今、子供に持たせる必要性(必然性)があるのか?ないのか?本当に必要か?不要か?」
- 「今、子供に持たせた場合、どこまで使いこなせるのか?どこまで制御する必要があるのか?その状態で持たせて大丈夫か?」
- 「家庭の事情は大丈夫か?毎月の利用料負担は大丈夫?一定の管理監督対応はできるのか?)」
更にブレイクダウンすると「習い事から帰る時間が遅いが、持たせた方がよいのかどうか?」「友達との関係性においての必要性があるのか?必要性を感じる状況か?」ということまで考えることが大切です。
これらの要素から総合的に保有の判断をするのです。従って、答えは一つではありません。子供の数だけ答えがあるということであり、万人に対応する正解というものはないのです。
「保護者が持たせる必要があると判断した時が持たせる時期(タイミング)」です。
どのような機能・サービスを使わせるか?という質問も同じです。
「保護者が必要と判断した機能・サービスを使わせる」ということです。
保有と利用の一点大きな違いは「保有の判断は保護者の判断」で良いのですが、利用は「子供と一緒に考え、話し合った上で決める」ということが重要になってきます。
利用に関しては「ルールづくり 」を参考にしてみてください。
補足:もしわからないことがあったら
わからないことがあったらご遠慮なくご質問ください。
時間をいただくことがありますが質問には必ず回答差し上げます。