五里霧中 -hikariba-

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ルールはなぜ必要か? [0008]

携帯・スマートフォン等を子供に持たせる際のルールは何のために作るのでしょうか?

誤った使い方をしないためです。則ち、誤った使い方で子供達が危険なことに巻き込まれたり、問題を引き起こさないため(子供の安全を守りながら使えるようにするため)の判断基準となるものがルールです。

この前提を理解した上でルール作りを考えると、保護者は何をするべきかということは見えてくるものです。そして「自治体や学校で定める統一ルールの限界」についても理解することができるようになります。

講演会や勉強会の企画段階で主催者から話を伺うと「ルール作りが難しい」、「何をルールとして決めれば良いかわからない」という疑問の声が多く出てきますが、ルールがなぜ必要なのか?という前提を理解することで疑問が解消するのではないでしょうか。

言われれば「そうか!」と誰もが当たり前のことなのですが、「よくわからないスマホ、IT技術」というものに惑わされ、本質を見失ってしまっている木を見て森を見ずという状況に陥っているように感じます。

ルールは各家庭毎、子供毎に個別に必要なものです。従って、各家庭、子供の数だけルールができることになります。よくわからないことであると自治体や学校に依存したく気持ちはわかりますが、統一ルールは大きな枠組みの中での指針にはなりますが、我が子の安全を守るという目的のためには十分ではありません。

家庭には教育方針があり、子供の性格や生活スタイルは千差万別です。全く同じ教育方針で全く同じ性格で生活スタイルであるということはあり得ないことです。

また、事件や事故、自治体や学校の統一ルール作成による家庭でのルールづくり推奨などの流れから「家庭のルールを決めなければいけない」という脅迫観念を持つ状況に陥ってしまい、「ルールをつくることが目的化」してしまっていると、我が子に必要なルールは何かという観点から考えることができずに、何を決めれば良いのだろうかという方向に向かってしまいます。

ルールづくりで大切なポイントは3つです。

  1. 何の目的で未成年の子供に持たせるのか
    →持たせる必要性のある生活環境か、教育方針としてどうか
  2. 子供が何をやる可能性があるのか
    →性格、交友関係、興味関心を持っていることは何か
  3. 前2項を踏まえルール項目/条件を子供と一緒に考え決める
    →一方的に決めて押し付けるものではない

運用時のポイントも3つです。

  1. 決めたルールを子供の友達同士、家庭間(保護者同士)で共有する
    →ルールを知っていることで防げるトラブルもある
  2. 実際にどのように使っているのかを確認する
    →どのように使っているか、使い方に合ったルールになっているか
  3. ルールは定期的に見直す、必要に応じて適宜見直しを行う
    →最低でも半年から1年に1回、生活環境の変化や使い方の変化に応じて見直す

子供が誤った使い方をして危険な目に遭ったり、他人に迷惑を掛けてしまったり、人の命を奪ってしまうようなことがないようにしながら、コミュニケーション&情報収集のための道具を賢く使えるようになるために、子供の成長やリテラシーに応じたルール作りをするということを押さえておけば、難しく悩むような話ではなくなるものです。

ルールづくりの勉強会(研修)を企画する際は短くても120分、できれば180分程度の時間設定が適切です。現状理解とルールづくりのポイントを知ると同時に、勉強会に参加できなかった人のためにどのように伝えて広めていくかということを考える時間を設けると有意義な時間になるかと思います。

(c) hikariba