気がつけば加害者・被害者に
小中学生向けのセーフティ教室や自治体のネット人権研修(いじめ予防研修)で下記の映像を使わせていただくことがあります。(ひかりばでは同映像は、鳥取県人権・同和対策課への使用許諾を得て使用しています)
島根県のいじめ防止啓発CM(映像)
鳥取県 YouTube映像「携帯・インターネットによるいじめの防止」
「携帯・インターネットによるいじめの防止」 - YouTube
映像で伝えたいこと
30秒という短い映像ですが、以下の2点が伝わるように構成されています。
- 全く見ず知らずの人の間でも起こりうる
- いじめる側にも、いじめられる側にも容易になりうる
昨今の面白さや話題性だけがメインで何が言いたいのかよくわからないCMと異なり、本来の主旨や目的をしっかりと押さえているCMとして秀逸な作品です。
残念ながらYouTubeの閲覧数は伸びていませんが、子供たちの記憶にも残りやすいインパクトのある映像でもあるので、情報モラル教育においてぜひ教育機関において有効活用していただきたいと思います。
セーフティ教室では、この映像を見てもらった後に「どのような問題があるか?」ということで考える時間を設けています。
映像を見た後に指摘している問題点
前述の2点をベースに以下の3点の問題点を伝えています。
- ネットへの投稿は消せない
→「投稿」の基礎、消えない前提で投稿可否を考える - ネット上の投稿は誰が見ているかわからない
→「閲覧者」の原則、この前提で投稿可否を考える - 知らないうちに自分がいじめている側にいるかもしれない
→「無意識」の行為によるリスクを考える
小学生には「ちょっとまて!」とネットへの投稿やメッセージを送る前に「送って良い内容なのかどうか」を一度考えることを意識するメッセージを伝えています。
子供だけではない
なお、大人も投稿・メッセージ問題が多く、保護者向けの講演でも使えるテーマです。スマホ利用の情報リテラシー向上は子供だけの問題ではありません。その点を理解できると、セーフティ教室を一生懸命やるだけでは問題発生の予防や問題解消に繋がらないことは理解できると思うのですが・・・。
時にはストレートに伝える
当たり障りない綺麗な内容では子供の心には届きません。ドロドロした現実を見せながら、問題の本質は「自分自身の意識と行動である」という点を家庭教育でも繰り返し伝えていくことが大切なことであると感じています。