五里霧中に一筋の光を - ひかりば -

きまぐれコラム・社会の疑問や講演ネタの紹介など

他者へのリスペクト

他者へのリスペクト(*1)、信頼して任せることが良い関係の構築、良い結果をもたらします。

不信感、疑心暗鬼からは何も生まれないどころか、負の連鎖が引き起こされます。

しかし、多くの組織では政治的駆け引きなど含めて、相手の役割や能力を認め、尊敬し、敬意を表し、信頼するということができていません。不信感や貶めようという利己的行為が横行しており、疑心暗鬼に陥って負の連鎖が引き起こされていることもあります。

今の政治の世界は皆さんもご想像の通り酷いですね。男の嫉妬、特に権力にまつわる嫉妬は恐ろしいと言われますが、間近で見たことがある人は、人間不信になるレベルです。

話が逸れましたが、お互いにリスペクトし、信頼し、それぞれの専門分野を任せることで、そこに関わる人すべてが幸せな道を歩めるようになります。

他者へのリスペクトを忘れず、気持ちの良い空間を築くことを常に心がけていきたいものですね。

(*1)リスペクト(respect):「尊敬し、敬意を表す」こと。

情熱を持つこと

情熱は不可能を可能にします。
アイディアと経験と実行力だけでは運は引き寄せられません。
しかし、情熱が加わると、不思議と運を引き寄せるようになります。
但し、一つだけその条件があるようです。社会的に必要なことであることです。
私利私欲や個人の思惑に基づくものは残念ながら運はやってこないようです。
計算式で表すと以下のようになります。
(アイディア + 実行力(*1)) × 情熱(*2) = 生きた企画(*3)

 

アイディアを出すことや実行することは他の人に任せることが可能です。しかし、情熱は他の人に任せることができません。しかも、情熱が無いことは、いくら素晴らしいアイディアや実行力のある人がいても結果はゼロ(0)です。

情熱は自分だけではなく、周りの人も動かします。世間で話題になっている恫喝や誓約書など必要ありません。その情熱に魅せられ、原動力としてくれる人が現れるから不思議なものです。

情熱無きアイディアや実行力だけある人というのが一番やっかいなのかもしれません。

(*1) 実行力   = 具現化する力。
(*2) 情熱    = 確固たる意思のある想い。但し、私利私欲や個人的な思惑では無いもの。
(*3) 生きた企画 = 価値を生み出す企画。

千葉県子サポ スクールアドバイザー

スクールアドバイザー

2016年から千葉県子どもと親のサポートセンターのスクールアドバイザーとして活動しています。

2015年に別の仕事で講演を引き受けたのをきっかけに、翌年、千葉県のスクールアドバイザー事業推進のためにアドバイザーとしての登録要請を受けたため参画させていただいています。

毎年多くの教職員、児童生徒とご縁をいただきますが、教職員の方々のリテラシー向上の重要性を強く感じています。

生徒は新しいものをどんどん取り入れているので、機器の使い方自体は長けています。最近はセーフティ教室も毎年のように行われるため、一般的な危険性は理解しています。

教職員の方々は、立場上、SNSなどの利用に制約があるために使っていないケースが多いようです。使わないが故によくわからないというのが今のネット/SNSトラブルの課題です。

教育相談でLINEなどのSNSツールを使って取り組むようになっており、相談する子供達にとっては相談しやすい環境整備が進んでいます。一方で、相談やカウンセリングのスキルがあっても、ネットやSNSの知識が不足していると、問題の本質理解が十分できません。相談内容の言葉の理解などができず、深刻さやどのようなアドバイスをすれば良いかがわからないということになってしまいます。

変化の激しい世界においては、全てを自分たちで賄おうとするのではなく、ネットワークを構築し、必要な時に必要な人を招き入れ、プロジェクト化していくことが大切です。

スクールアドバイザー事業を使った講演・研修依頼

千葉県内公立学校での講座・研修(学校主催、120分以上等の条件あり)については、学校側での費用負担なしに開催が可能です。

詳しい開催条件については「千葉県スクールアドバイザー事業とは?」をご確認ください。

スクールアドバイザー事業とは?

千葉県スクールアドバイザー事業とは?
cms2.chiba-c.ed.jp

 


スマホ持たせる保護者の責務

はじめに

中学校での講演機会をいただき、その際に保護者向け配布資料として「子供にスマホを持たせる際の保護者の責務」について整理したものを紹介したいと思います。

ブログで概要をご紹介します。

補足情報やトラブル時の連絡先も整理しましたので(2018/06/26時点)、詳細は別途ご用意するPDFファイルをご確認ください。

準備出来次第、こちらのページでご案内します。(2018/07/02時点追加済)

資料概要

3つのキーメッセージ

①「最大のリスクは『知らない』こと」
②「当たり前が難しい、『当たり前を徹底』する」
③「道具は『人の使い方』次第」

保護者の役割

「学習・実践」で家庭の基礎力・実践力向上が鍵

ルールづくり5step・7point

(1)目的の明確化:子供を守ることが目的
(2)情報の整理:必要な理由と必要な機能を整理
(3)対話・調整:子供と相互理解、建設的協議
(4)ルールの作成:具体的な内容でルール作成
(5)ルールの運用:定期的かつ環境変化でルール改定

<利用シーン7+1(5W2H+1)>
(1) 時間      = いつ・何時まで(When)
(2) 場所      = どこで(Where)
(3) 相手      = 誰と(Who)
(4) 機能/サービス = どのような・何(What)
(5) 使い方     = どのように(How)
(6) 理由      = 何故か?(Why)
(7) 緊急時対応   = どのように(How)
(+1) ペナルティ    = ルール違反時の対応

問題行動を起こしてしまう主なタイミング

① 使い始めの時(危険性を知らない)
② 使い慣れてきた時(これくらいはOK?)
③ 承認欲求が高まった時(見て見て!)
④ 生活の一部になった時(何気なく投稿)
⑤ 感情的になっている時(冷静さを失う)

トラブル予防10か条

<基本3項目>
第一条 判断基準を持つ (危険を理解しルールを設定)
第二条 違うことの理解 (人は皆違うのが当たり前)
第三条 困ったら相談 (何かあったら直ぐ大人に相談)

<やらない7項目>
第四条 個人(自分/他人)情報の投稿・送信
第五条 他人の悪口の投稿・送信
第六条 感情的な時の投稿・送信
第七条 相手がどう思うかわからないことの送信
第八条 知らぬ人に教えない/会わない
第九条 安易な無料ダウンロード
第十条 裸の写真/動画撮影の投稿・送信

スマホ依存の予防法/対処法

・依存予防:スマホ利用時間をコントロール
・軽度依存症:第三者を介した利用時間制御 状況制御
 ※家族や専門機関の協力など第三者介在が必要
・重度依存症:依存症治療の病院や専門機関へ相談
 ※薬物等の依存と同様の処置症状に応じて入院等の措置も必要

 

「スマホを持たせる保護者の責務」資料ダウンロード
※資料は自由にご利用ください

スマホ購入時にやること

初めてのスマホ購入、キッズ携帯からスマホへの代替え時に、保護者がやるべきことを整理してみました。

スマホ購入時にやるべきこと

  1.  スマホ保有者を明確にする
    ・契約者である親の所有物であることの説明
  2. 子供のスマホ利用目的を確認する
    ・なぜスマホを持たせるか(親視点・家庭の事情・教育方針)
    ・なぜスマホを持ちたいのか(子供視点・やりたいことの確認)
  3. フィルタリングを設定する(18歳未満は義務)
    ・キャリア回線のフィルタリング(ショップで強制的に設定)
    Wi-Fi用のフィルタリング設定も忘れずに設定する(親が設定)
     ※総務省「フィルタリングに関する法制度」 
     http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/filtering.html
  4. ルールを決める(目的と方針に沿って決める)
    ・利用時間を決める(ex.夜は21時まで、1日2時間まで等)
    ・利用可能のサービス、アプリ、サイトを決める
    ・連絡しても良い人を決める(電話、メール、チャット、メッセージ等)
    ・絶対にアクセスしてはいけないサイト、利用NGのアプリを決める
     (ex.大人用サイトやアプリ、闇サイト関連)
    ・絶対にやってはいけないことを決める
     (ex.誹謗中傷、悪口、自分がされたら嫌なこと)
    ・友達が写っている写真や動画を投稿しない、送らない
    ・面と向かって言えないこと、できないことは送らない、やらない
    ・ルールは定期的に見直し、見直す際は家族で相談する
    ・ルールを破ったら没収すること(←これ重要)
  5. 親も勉強・試用する
    ・子供が使うサービスは一度アクセスする、アプリは一度は使ってみる
     (使ってみて初めてわかることは多い+リスク評価できる)
  6. 子供と継続的にコミュニケーションを取る
    ・変化の兆しや子供が何をやっているのかを掴む(←これ重要)
     (結果、見守りにもなる)
  7. 子供の声に耳を傾ける(傾聴)
    ・子供の声、要望からトラブル予防のヒントを拾う
     (子供の話を遮って否定したり、話を被せるのは最悪の対応)

上記7点は、"ちっちゃなパソコン"と言われるスマホを子供に持たせるにあたっての最低限の親の責任です。
これをやるだけでもサイバー犯罪に巻き込まれるリスクは、グッと下げられますので、ぜひ実行してください。

(c) hikariba